【お見舞い封筒に名前と金額書かないはNG】正しいお見舞いの作法とは

お見舞いに行ったときにお見舞金を渡すことって多いですよね。直接渡すことも多いでしょうから
封筒に名前書かないで袋に入れて渡すことも多いのでは？
しかし、これってマナー違反なんです。

こちらの記事では、お見舞い封筒に名前書かないのがダメな理由とお見舞いの封筒の選び方
そしてお見舞い封筒の書き方やお見舞金の相場について詳しく解説します。

お見舞いはマナーを守って行きましょう。

「お見舞い封筒に名前書かない 」

お見舞い 封筒 名前書かない理由は

ついつい、名前を書かず渡してしまうお見舞い封筒

どうもその理由は

• 親しいのでついつい手渡ししてしまう
• 名前や金額を書くと押しつけがましい印象をもたれるのではないか？

などの理由があるようです。

しかしお見舞い封筒に名前を書かないことがマナーなのです。

以下に詳しく見てゆきましょう。

「お見舞い封筒に名前書かない 」のはダメな理由（マナー違反）

お見舞い封筒に名前を書かないことがマナー違反とされる理由は、相手の負担になるからです。

日本人には「お返し」がマナーとされる風習があり、名前を書かないと相手が困ってしまいます。

お見舞い封筒に名前を書く理由

お見舞いの封筒に名前を記載することは、非常に重要です。

名前がないと、誰からのお見舞いか分からず、感謝やお返しをする際に相手が困ってしまいます。

また、入院中の方は治療や回復に専念しているため、贈り主をすぐに確認できないことがあります。お見舞い封筒には、必ず名前を書きましょう。

名前がないと、相手に迷惑をかけることになります。

お見舞い封筒には必ず名前をフルネームで書くことが、マナーであり、相手への配慮となります。忘れずに記載し、相手に迷惑をかけないようにしましょう。

1. 名前を書くことで贈り主が誰か分かる

お見舞い封筒に名前を記載することで、相手は誰からのお見舞いかをすぐに確認できます。特に入院中の方は、治療や生活で忙しく、すぐに確認する時間がないことが多いため、後からでも分かりやすいように名前を明記しておくことが大切です。

2. 名前がないとお返しができない

お返しをしたいと思っていても、贈り主の名前が書かれていないと、その気持ちを形にすることができなくなります。実際、お見舞いの封筒に名前が書かれていなかったために、誰からの贈り物か分からず、お返しができなかったという話はよく聞かれます。

3. 名前を書くことで不手際を避ける

名前を記載しないと、贈り物を受け取った相手が誰からのお見舞いか分からなくなり、後々の確認作業が必要になる場合があります。このような不手際を避けるためにも、封筒には必ず名前を記載することが重要です。

4. 名前を書くのは相手への思いやり

封筒に名前を記載することは、相手に対する思いやりや配慮の表れです。入院中の方は気持ちに余裕がない場合が多いため、贈り主が誰かをすぐに確認できるようにすることが、相手を気遣う行動のひとつです。

5. 返報性の原理とお返しの負担

心理学の「返報性の原理」によれば、人は何かをもらったときに「お返しをしなければならない」と感じるものです。しかし、入院中はお返しの準備にまで気が回らないことが多いです。退院後に整理しようとしても、名前が書かれていないとお返しの相手を特定できず、相手に余計な負担をかけてしまいます。

6. 名前と金額を記載するマナー

お見舞い封筒には、名前とともに金額を記載するのがマナーです。特に、名字だけを書いた場合、同じ名字の人がいると混乱を招く可能性があります。相手が困らないように、フルネームで記載することが大切です。

お見舞いの封筒の選び方のポイント

お見舞い封筒には適切な選び方があります。

お見舞い金には、回復を願う気持ちを表す紅白の水引を使用し、不幸が繰り返されないよう、結びきりやあわじ結びの水引を選びます。

熨斗の使用は地域によって異なるため、事前に確認することが大切です。

1. お見舞い金の意味

お見舞い金は、病気やケガをした方の早期回復を願って渡すお金です。縁起のいいものとは言えませんが、「この先、全快しますように」という気持ちが込められています。

2. 水引の役割

水引とは、祝儀袋の中央にある飾り紐のことです。お見舞い袋に使用する水引の色は、回復を願う気持ちを込めて、お祝いと同じ紅白のものを選びます。黒白や黄色、銀の水引は不幸の際に使用されるため、避ける必要があります。

3. 避けるべき水引と熨斗

お見舞い封筒には、縁起物の際に使う「熨斗（のし）」や、「繰り返してほしい」という意味を持つ蝶結びの水引は適しません。これは、不幸が繰り返されることがないようにするためです。代わりに、結び直しができない結びきりや、強い結び目のあわじ結びが適しています。

4. 地域によって異なる熨斗の扱い

一部の地域では、熨斗は「長寿の象徴」とされており、お見舞いにふさわしいと考えられることもあります。熨斗が必要かどうかは、地域ごとのマナーに従って確認しましょう。

お見舞い封筒の書き方とお金の入れ方

お見舞い封筒の書き方やお金の入れ方にもマナーがあります。

相手に失礼をしないよう、渡す前に正しいお見舞い封筒の使い方を確認しましょう。

また裏面には住所とフルネームを書くことを忘れないようにしましょう。

お見舞い封筒の書き方

書き方のポイント
お見舞い封筒には正しい書き方があります。

ペン：毛筆・筆ペン・太めのフェルトペン・印刷
表書き：「御見舞」または「お見舞」
下部中央：贈り主の「氏名」
連名3人まで：右から順に目上の人から
連名4人以上：代表者氏名の左側に小さく「外一同」または「他一同」、全員の名前を書いた別紙同封
中袋の表側中央：「金額」を縦書き
金額：旧字を用いる
中袋の裏側：左に寄せて「住所」「氏名」
書き方が指定されている中袋：指定に従う

お見舞い封筒の表書きや名前、金額の記載には、それぞれ正しい書き方があります。特に、表書きで4文字の表現は避け、筆記具や住所の記載方法にも配慮が必要です。

1. 表書きの記載方法

お見舞い封筒の表書きは、封筒の上段中央に「お見舞」と書きます。
「御見舞」と書いても良いのですが、4文字の表現は死を連想させるため避けるべきです。
そのため、「お見舞い」「御見舞い」といった表記は使用しないよう注意しましょう。

2. 氏名の記載方法

表書きの下段中央には、自分のフルネームを記載します。
もし連名でお見舞いをする場合、3人までなら年齢や役職の順で名前を記載します。
4人以上になる場合は、代表者の名前を記載し、その後に「外一同」と書きます。

3. 中袋の使い方

中袋がある場合、中央に縦書きで金額を旧漢字（壱、弐、参など）で記載します。
金額の頭には「金」を付け、不正防止の意味を持たせます。

4. 使う筆記具に注意

お見舞い封筒を書く際には、手軽に使えるボールペンや万年筆は避けたほうが良いです。
これらの筆記具はカジュアルな印象を与え、場合によっては失礼に感じられることがあります。
筆ペンや毛筆で丁寧に書くことが推奨されます。

5. 住所の記載について

住所の記載は、相手との関係性に応じて判断します。
親しい関係である親、兄弟、祖父母、友人、同僚などには、住所を書く必要はありません。
一方で、親戚や上司、学生時代の友人など、あまり頻繁に会う機会のない方へは、住所を記載しておくのが丁寧です。

6.お見舞金の書き方

お見舞金の金額を書くときは、旧字を用いると丁寧な印象になります。
1→壱
2→弐
3→参
5→伍
7→まれに漆
10→拾
1,000→仟、阡
10,000→萬
円→圓でもOK

お見舞い封筒の書き方を確認し、マナー違反にならないようにしましょう。

7.見舞金で避けるべき数字

お見舞い封筒で避けるべき数字は「4・6・9」です。

「4＝死」、「6＝無」、「9＝苦」を連想させます。

気をつけるべきポイントは金額のほか、文字数も含まれます。

＜NG＞
金額：4000円、6,000円、9000円
文字「お見舞い」「御見舞い」

見落としがちなのが、表書きの文字です。

正しくは、3文字の「お見舞」「御見舞」ですのでご注意ください。

お見舞い金の紙幣や封筒は「4・6・9」を避けましょう。

お見舞い封筒お金の入れ方のポイント

お見舞い封筒へお金を入れるときにも、マナーがあります。

お見舞い金を用意する際は、新札以外のきれいなお札を選び、肖像画が表向きになるように入れることが重要です。また、封筒の裏を下から上に折ることで、相手の早期回復を願う心遣いを示しましょう。

1. 新札は避ける

お見舞い金を渡す際、新札を使うと「事前に入院を予測していた」と思われる可能性があるため、新札は避けましょう。
しかし、ボロボロのお札を使うのも失礼に当たるため、新札以外のきれいなお札を用意することが大切です。

2. お札の入れ方

お見舞い金を封筒に入れるときは、相手がすぐに金額を確認できるように肖像画が表向きになるように入れます。
これによって、贈られた方に不便をかけず、スムーズに確認できる配慮ができます。

3. 封筒の折り方

お見舞い封筒の裏側を折る際は、下から上に折るのがマナーです。この折り方には「上昇」を意味し、怪我や病気が早く回復するようにとの願いが込められています。
封筒を折る際の細かな所作にも、相手への思いやりを表す意味があることを理解しておきましょう。

お見舞いに入れる金額の相場

お見舞いに入れる金額には相場があります。

お見舞い金の相場は、相手との関係や地域によって異なります。特に目上の方へのお見舞いには現金ではなく品物を贈るなど、適切な配慮を忘れないようにしましょう。

金額に気をつけ、縁起の悪い数字を避けることで、相手に対する思いやりを示すことができます。

1. 関係性によるお見舞い金の相場

お見舞い金の金額は、贈る相手との関係性によって異なります。
親や兄弟、親戚の場合は、5,000円から10,000円が相場です。
友人や会社関係の場合は、3,000円から5,000円程度が一般的な金額です。

2. 地域差の考慮

お見舞い金の相場は、地域や文化、相手との関係性によっても異なる場合があります。そのため、地域ごとの慣習やマナーを事前に確認しておくことが推奨されます。地域差による相場を理解して、失礼がないようにしましょう。

3. 目上の方へのお見舞い

上司や先輩など、目上の方に現金を直接渡すことは失礼とされるため、現金ではなくお見舞いの品物を贈るのが一般的です。その際、表書きには「お見舞」ではなく、**「御伺い」や「祈御全快」**と書くのが適切です。

4. 会社関係や取引先へのお見舞い

取引先や会社関係の方へのお見舞いの場合は、個人で判断せず、必ず上司に指示を仰ぐことが大切です。会社として対応する場合、金額や贈る品物についても事前に話し合う必要があります。

5. お見舞い金を渡す際の注意点

兄弟姉妹それぞれがお見舞い金を渡す場合、金額にバラつきがないように事前に話し合っておくことが重要です。また、縁起の悪い数字「4」「6」「9」を連想させる金額は避けるようにしましょう。これらの数字は、「死」「無」「苦」を連想させるため、不適切です。

上司への贈り物の選び方

上司や目上の方に対しては、現金を直接渡すことは失礼に当たるため、お見舞い品を贈るのが一般的です。これは、金銭的なやり取りが上下関係において適切でないとされているためです。適切なお見舞い品として、次のようなものが挙げられます。

2. 食事制限の確認

お見舞い品を選ぶ際には、相手の体調や食事制限、アレルギーの有無を事前に確認することが重要です。入院中は特定の食事制限があったり、治療の一環で特定の食品を避ける必要がある場合があります。これを考慮せずに贈り物を選ぶと、逆に相手に負担をかけてしまうことになります。

• 食事制限: 果物や菓子類を選ぶ際には、糖分や塩分の制限がないかを確認します。特に糖尿病や腎臓病などの患者さんの場合、食べられるものが限られていることが多いです。
• アレルギーの確認: アレルギーがある場合、果物や和菓子も食べられないことがあります。贈る前に家族や同僚などに確認を取るのが安心です。

3. お見舞い品の選び方のポイント

お見舞い品を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

• 軽くて持ち運びやすいもの: 入院中の方は、物を持ち運ぶ機会が多くないため、できるだけ軽くて場所を取らないものが喜ばれます。
• 保存がきくもの: 日持ちするお菓子や果物は、相手が好きなタイミングで食べられるため、好まれます。
• リラックスできるグッズ: 香りが控えめなアロマグッズや、肌触りの良いブランケットなど、リラックスできるアイテムもおすすめです。

4. 避けるべき贈り物

お見舞いの際には、避けるべき贈り物もあります。

• 花: 生花は病院で禁じられていることが多いため、注意が必要です。また、「根付く」という意味から鉢植えは避けるべきとされています。
• 強い香りのあるもの: 病院内では強い香りのものは迷惑になる場合があります。香水や強いアロマは避けた方が良いでしょう。

お見舞い品を渡すタイミングについて、わかりやすくまとめました。

お見舞いを渡すタイミング

お見舞いのタイミングは、入院直後や術後すぐは避け、事前に相手の状況を確認することが重要です。無理のないタイミングで、相手にとって負担の少ない訪問を心がけましょう。

1. 訪問のタイミングを選ぶ

お見舞いを訪れる際には、相手の体調や状況を考慮し、適切なタイミングを選ぶことが大切です。特に、入院直後や手術後すぐの訪問は避けるべきです。この時期は相手が治療や回復に集中しており、体力的にも精神的にも負担が大きい可能性があるためです。

2. 事前に連絡を取る

お見舞いをする前には、必ず事前に連絡を取り、相手の都合を確認するようにしましょう。直接訪問することで相手に負担をかけてしまうこともあります。相手のスケジュールや体調に合わせて、無理のないタイミングで訪問することが、相手への配慮となります。

3. 相手の負担を減らす工夫

訪問の際には、できるだけ短時間で済ませ、相手が疲れないよう心がけましょう。面会の時間や面会人数の制限がある病院も多いため、病院のルールを確認し、相手に負担をかけないよう配慮することが大切です。